中間管理職になると、上司からは結果を求められ、部下からは不満や要望を受ける。
どちらの言い分も分かるからこそ、自分だけが間に挟まれているように感じることがあります。
僕自身も、仕事では現場を回す側でありながら、その上には元請けや取引先がいる立場で長く仕事をしてきました。
下には人がいて、上にも人がいる。
以前の僕は、こうした人間関係を無意識に「上か下か」で見ていたように思います。
でも、その見方そのものが、自分を板挟みにしていた部分もあったのではないか。
そう考えるようになってから、人との関わり方が少し変わりました。
中間管理職はなぜ板挟みでしんどくなるのか
中間管理職は、上にも下にも人がいます。
上からは結果や責任を求められ、下には指示を出したり、育成したりしなければならない。
僕自身も、現場では従業員に何度伝えても、なかなか変わらないことがありました。
「なんで分からないんだろう」
「もっとこうすればいいのに」
そう思うこともあります。
一方で、自分より立場が上の人や、結果を出している人を見ると、自分はまだ足りないと感じることもある。
上を見ても疲れる。
下を見ても疲れる。
この状態が続けば、板挟みでしんどくなるのは自然なことだと思います。
上司と部下を「上下」で見るほどストレスは強くなる
役職や立場として上下があること自体は、仕事をする上では必要です。
ただ、その上下関係を、そのまま人間そのものの価値にまで当てはめてしまうと、しんどくなります。
上にいる人を「自分よりすごい人」と見れば、自分を小さく感じる。
下にいる人を「自分より分かっていない人」と見れば、苛立ちが増える。
僕も以前は、無意識にそういう見方をしていました。
でも、人は仕事の能力も経験も、得意なことも苦手なことも違います。
ある部分では自分の方が進んでいても、別の部分では相手の方が進んでいることもある。
そう考えると、人を単純に上下で見ること自体が、少し無理のある見方だったのかもしれません。
人を上下ではなく「フェーズ」で見るという考え方
僕は今、人を見る時に「上か下か」ではなく、
「今どのフェーズにいるのか」
と考えることがあります。
例えば、自分にはすでに経験があることでも、相手にとってはまだ経験していないことかもしれない。
逆に、自分がまだ知らない世界を、相手はすでに経験しているかもしれない。
そう考えると、相手を見下す必要もないし、自分を必要以上に下に置く必要もなくなります。
ただ、今いる場所が違う。
経験してきたことが違う。
それくらいに考えた方が、人間関係はずっと楽になります。
相手を無理に変えようとしなくなった
仕事をしていると、何度伝えても変わらない人もいます。
僕も以前は、どうすれば相手に伝わるのかをかなり考えていました。
言い方を変えたり、説明の仕方を変えたりする。
それでも変わらないことはあります。
以前なら、そこでさらに相手を変えようとしていました。
でも今は、相手にも相手の考え方や、これまでの経験があると思うようになりました。
もちろん、仕事として必要なことは伝えます。
ただ、それ以上に相手そのものを変えようとはしない。
自分ができるところまでやったら、その先は相手の課題です。
この線引きができるようになると、職場の人間関係で消耗することがかなり減ります。
職場の人間関係で疲れたときに意識したいこと
職場の人間関係で疲れている時ほど、相手の反応を細かく見てしまいます。
上司の機嫌。
部下の態度。
周囲からどう評価されているか。
僕自身も、以前はこうした情報をかなり拾っていました。
でも、すべてを自分の問題として受け取る必要はありません。
相手の評価は、あくまで相手の評価です。
必要な意見は受け取る。
でも、それで自分自身の価値まで決めない。
そう考えるだけでも、人間関係との距離は少し変わります。
板挟みから抜けるために、まず変えるのは人ではなく見方
板挟みになると、
「上司が変われば」
「部下がもっと分かってくれれば」
と思うことがあります。
もちろん、実際に環境そのものに問題がある場合もあります。
ただ、自分では変えられない人を変え続けようとすると、さらに疲れます。
僕が変えたのは、人ではなく人の見方でした。
上か下か。
できるか、できないか。
正しいか、間違っているか。
そうやって人を固定して見るのではなく、
「今はこういうフェーズにいる人なんだ」
と見る。
それだけでも、自分の中に少し余白ができます。
中間管理職の板挟みは、人の見方を変えると少し楽になる
中間管理職という立場にいる以上、上司と部下の間に入ること自体は避けられないかもしれません。
でも、板挟みを感じるたびに、自分まで上下関係の中に閉じ込める必要はありません。
役職としての上下はある。
でも、人そのものに上下をつける必要はない。
今いる場所や、経験してきたことが違うだけです。
僕はそう考えるようになってから、人との関係を以前より少し落ち着いて見られるようになりました。
相手を無理に変えようとしない。
自分を必要以上に下に置かない。
誰かを見下して、自分を上に置こうともしない。
その方が、自分自身も楽に生きられると思っています。
