1. 組織を支える「現場責任者」としての10年間
僕はこれまで10年間、個人事業主として特定の産業組織から業務を請け負う形で、プラント運営事業を営んできました。
現場の最前線で工程を管理し、トラブルを防ぎ、事業を滞りなく回す。それが僕の任務でした。
しかし、そのポジションには常に特有の葛藤がつきまとっていました。
業務委託という性質上、どれほど現場で成果を出しても、対外的な実績はあくまで「元請け組織」のものとなります。
外部に誇れる自分の看板はなく、常に大きな組織の陰に隠れている状態。
現場の従業員と組織側の「板挟み」になりながら、自分という実体を感じられないまま責任だけを負い続ける日々は、常に視界がぼやけているような感覚でした。
2. 音楽という自己表現と、黒子のギャップ
僕にはかつて音楽に打ち込み、自分を表現してきた背景があります。
自らの感性を形にして世に出す喜びを知っている人間にとって、個を消して「黒子」に徹し続ける10年は、単なる業務上の苦労以上の精神的負荷を伴うものでした。
「認めてほしい」「確かな実感が欲しい」という欲求は、表現者としての本能だったのだと思います。
自らの名前で社会と対峙し、自分の言葉で価値を届けている人々を、僕はずっと透明な壁の向こう側から羨望の眼差しで見つめていました。
3. 「サポート」を「表現」に再定義する
現在、僕はコーチングという新しい事業を立ち上げる準備の中にいます。
サービスとしての導線は、まだ整備の途中です。
ただひたすらに、自分の思考をブログ記事として世に放つ。
そのプロセスの中で、僕は決定的なパラダイムシフトを経験しました。
それは、
「誰かに伴走し、その人を輝かせること自体を、僕の新しい表現方法として定義し直した」
ということです。
コーチングはクライアントが主役です。
僕はその横で伴走し、思考を整理し、その人の人生というプロジェクトを加速させます。
これは、かつての音楽における「伴奏(バッキング)」や、現場運営における「プロセスの最適化」と本質的に同じです。
4. 霧が晴れ、自分の城を築くプロセス
今の僕には、50記事を超えて積み上がっていくブログという「僕の言葉」を放つ場所があり、間もなく「AURA DESIGN」という自らの城の住所も定まります。
サービスとして形になるのはこれからです。
しかし、自分の居場所という確固たる土台を自らの手で作り始めたことで、僕はようやく、純粋なプロフェッショナルとして誰かの横に立つ準備ができました。
かつて霧の中で耐え抜いた「板挟みの10年」は、今、複雑な状況下で人を支え抜くための、何より強固な経験値(バックボーン)に変わろうとしています。
僕はこれからも、伴走することを、僕だけの表現として磨き続けていきます。


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