1. 「今やっていること」だけで自分を判断すると苦しくなる
「自分には何の価値があるんだろう」
そう感じてしまう時、多くの人は“今やっている仕事”だけで自分を評価しています。
- 今の仕事が向いていない気がする
- キャリアに一貫性がない
- 自分だけ何者にもなれていない気がする
でも実際には、人の価値というのは「職種名」だけで決まるものではありません。
本当に大切なのは、
「その人が、どのプロセスで、どう価値を出してきたか」
です。
一見バラバラに見える経験でも、本質を掘っていくと、そこには共通項が存在しています。
2. 「何をしているか」ではなく「どこを担っているか」で見る
例えば、
- 営業
- 接客
- 管理職
- 教育係
- 現場責任者
- コーチング
これらは一見すると、まったく違う仕事に見えます。
しかし、本質レベルで見れば、
- 人を前に進める
- 不安を減らす
- 全体の流れを整える
- 摩擦を減らす
- 思考を整理する
- エネルギーを循環させる
など、共通した役割を担っていることがあります。
僕自身も、過去の仕事を点で見ていた頃は、自分の人生に統一感を持てませんでした。
しかし後になって振り返ると、
- 音楽で「伴奏」をしていたこと
- 現場で人と組織の間に立っていたこと
- 工程を整えていたこと
- 人を支える側に回っていたこと
そのすべてに、
「誰かが力を発揮できる状態を作る」
という共通項があったのです。
3. 「本質を見る力」は、日常会話で鍛えられる
では、どうすれば“共通項”を見つけられるようになるのでしょうか。
僕は、その練習は日常でできると思っています。
おすすめなのは、
「例え話をする癖をつけること」
です。
例えば、
- 人間関係を「チームスポーツ」に例える
- ビジネスを「登山」に例える
- 感情を「天気」に例える
- 人生を「プロジェクト」に例える
こういう思考を繰り返していると、物事を“表面的な違い”ではなく、“構造”で捉える力が育っていきます。
つまり、
「違うものの中にある共通点」を探す習慣です。
これが、本質を見る力につながっていきます。
4. 納得感のある例え話には「相手の世界」が必要
ただし、例え話には大切なポイントがあります。
それは、
「相手の頭の中にあるものを使う」
ということです。
例えば、スポーツ経験のない人に野球で例えても、イメージが湧きません。
逆に、その人が普段触れている世界観で話すと、一気に理解が深まります。
これはコーチングでも、マネジメントでも、営業でも同じです。
伝えるとは、
「自分の言葉を、相手の世界に翻訳すること」
なのだと思います。
5. 人生の納得感は、「点が線になった時」に生まれる
過去の経験に意味がなかったのではありません。
ただ、まだ繋がっていなかっただけです。
人は、自分の人生の“共通項”を見つけた瞬間に、急に納得感を持ち始めます。
「あの経験も無駄じゃなかったんだ」
「あの遠回りも、今に繋がっていたんだ」
そう思えた時、人生の点と点が線になります。
そしてその時、人はようやく、
“自分の言葉で、自分の人生を語れる状態”
になるのだと思います。


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